カメラや双眼鏡などの光学機器で知られるニコン(Nikon)は、ゴルフ用レーザー距離計「COOLSHOT(クールショット)」シリーズも展開しています。長年培ってきた光学設計技術をベースに、正確な測距性能とクリアな視界を両立させているのが特徴です。
現行ラインナップは、手ブレ補正機能を搭載したフラッグシップモデル「COOLSHOT PROIII STABILIZED」、扱いやすさとコストのバランスに優れた「COOLSHOT 50i GII」、そして軽量・コンパクトさを追求したエントリーモデル「COOLSHOT 20i GIII」の3機種です。
この記事では、この3機種のスペックを比較しながら、それぞれどんなゴルファーに向いているのかを解説します。あわせて、旧モデルにあたる「COOLSHOT PROII STABILIZED」との違いにも触れていきます。
【早見比較表】ニコン(Nikon)のゴルフ距離計3機種を比較
| 商品名 | 価格帯 | 最大測定距離 | 手ブレ補正 | 表示方式 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| COOLSHOT PROIII STABILIZED | 5万円台 | 1,200yd | 赤色OLED・自動調光 | 約205g | |
| COOLSHOT 50i GII | 3万円台 | 1,200yd | ― | 赤色OLED | 約205g |
| COOLSHOT 20i GIII | 2万円台 | 800yd | ― | 黒色表示 | 約130g |
ニコンの現行COOLSHOTシリーズは、機能性を重視した「PROIII STABILIZED」、価格と機能のバランスに優れた「50i GII」、小型・軽量で手頃な「20i GIII」の3機種です。
特に大きな違いは、手ブレ補正・表示方式・重量・最大測定距離。使用頻度や予算に合わせて選ぶと、自分に適したモデルを見つけやすくなります。
ニコンのゴルフ距離計を選ぶポイント

ニコンのCOOLSHOTシリーズは、上位モデルほど機能が充実する一方、価格も上がっていく構成になっています。「とりあえず高いモデルを選べば間違いない」というわけではなく、自分のプレー頻度やスタイルに合わせて必要な機能を見極めることが、後悔しない選び方につながります。以下のポイントをチェックしておくと、3機種の中から自分に合った1台を絞り込みやすくなります。
手ブレ補正の有無
レーザー距離計はピンのような小さな目標物に照準を合わせるため、手元のわずかな動きでもファインダー内では大きな揺れになりがちです。特に150yd.以上離れたピンを狙う機会が多い方や、手持ちで長時間構えると手ブレしやすい方は、「STABILIZED」搭載モデルを選ぶと測定の安定感が変わってきます。
最大測定距離
普段のラウンドで測る距離を考えると、800yd.でも実用上は十分なケースが多いですが、コースの全長や林越え・池越えなど遠い目標物まで測りたい場合は、余裕を持って1,200yd.クラスを選んでおくと安心です。
重量・携帯性
ラウンド中はポケットやカートバッグに入れて何度も出し入れするため、わずかな重量差でも18ホール終える頃には体感の負担が変わってきます。少しでも軽い本体を求める方は、約130gと最軽量の20i GIIIが候補になります。
表示方式・見やすさ
赤色のOLED表示は日中の屋外でも数値が見やすく、逆光や曇天、林の中の日陰などコントラストの低い場面でも視認しやすい傾向があります。
PROIII STABILIZEDは自動調光、50i GIIは手動での輝度調整に対応しており、黒色表示の20i GIIIよりも見やすさを重視したい方に向いています。
付加機能
マグネット内蔵によるカートやクラブへの取り付けやすさ、ピンフラッグを検知したことを振動やサインで知らせる機能など、実際の使い勝手を左右する細かな機能差も比較のポイントです。地味な違いに見えても、ラウンドを重ねるうちに便利さの差を実感しやすい部分でもあります。
予算
上位モデルほど価格は高くなりますが、必ずしも高価格帯のモデルが全員に最適とは限りません。年に数回のプレーであればエントリーモデルで十分な場合も多く、逆にスコアアップを本気で目指す方は多少の価格差を機能差として捉えて選ぶ価値があります。
これらのポイントは互いにトレードオフの関係にあることも多いため、すべてを満たす1台を探すよりも、自分にとって譲れない条件を1〜2個に絞って選ぶのがおすすめです。
ニコン(Nikon)のゴルフ距離計3機種を紹介
COOLSHOT PROIII STABILIZED
こんなゴルファーにおすすめ!
手ブレを抑えてピンを狙いやすくし、測距速度や表示の見やすさまで妥協したくないゴルファーにおすすめです。
商品の特徴とおすすめポイント
COOLSHOT PROIII STABILIZEDは、ニコン独自の「STABILIZED(手ブレ補正)」を搭載した上位モデルです。ファインダー内の視界だけでなく照射するレーザー光のブレも補正し、小さなピンフラッグを狙いやすくします。
さらに「HYPER READ」により、目標物までの距離にかかわらず約0.1秒で測定結果を表示。赤色OLEDには自動調光機能を備え、明るい場所から曇天まで状況に合わせて表示を確認しやすいのも特徴です。
- 「STABILIZED」で視界とレーザー光のブレを同時に補正
- 約0.1秒で測距結果を表示するHYPER READ
- 赤色OLED+自動調光で距離表示を確認しやすい
商品スペック表
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 測定範囲 | 8~1,200yd |
| ピン測定距離の目安 | 最大約500yd |
| 手ブレ補正 | ○ STABILIZED |
| 高低差計測 | ○ ID TECHNOLOGY |
| 測距速度 | 約0.1秒 |
| 表示 | 赤色OLED・自動調光 |
| 倍率 | 6倍 |
| サイズ | 102×74×42mm |
| 重量 | 約205g |
| 防水 | 防水・防曇 |
| 電源 | CR2リチウム電池×1 |
| 発売日 | 2025年4月25日 |
COOLSHOT 50i GII
こんなゴルファーにおすすめ!
見やすい赤色表示とマグネットによる使い勝手を重視しながら、上位モデルより価格を抑えたいゴルファーにおすすめです。
商品の特徴とおすすめポイント
COOLSHOT 50i GIIは、赤色OLED表示と本体側面の強力マグネットを搭載したミドルクラスモデルです。
カートなどの磁性金属へ取り付けられるため、ショットのたびにケースへ収納する手間を減らせます。ピンを測定すると赤色サインと振動で知らせる「Dual LOCKED ON QUAKE」にも対応。高低差を考慮した打つべき距離の目安も表示できます。
- 赤色OLEDを採用し輝度を5段階で調整可能
- ゴルフカートなどへ取り付けられる強力マグネット内蔵
- サインと振動で測定を知らせるDual LOCKED ON QUAKE
商品スペック表
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 測定範囲 | 6~1,200yd |
| ピン測定距離の目安 | 最大約400yd |
| 手ブレ補正 | ― |
| 高低差計測 | ○ ID TECHNOLOGY |
| 表示 | 赤色OLED・5段階輝度調整 |
| マグネット | ○ |
| 倍率 | 6倍 |
| サイズ | 115×80×41mm |
| 重量 | 約205g |
| 防水 | 生活防水 |
| 電源 | CR2リチウム電池×1 |
| 発売日 | 2025年4月25日 |
COOLSHOT 20i GIII
こんなゴルファーにおすすめ!
できるだけ軽くコンパクトなレーザー距離計を手頃な価格で使いたいゴルファーにおすすめです。
商品の特徴とおすすめポイント
COOLSHOT 20i GIIIは、約130gの小型・軽量ボディを採用したCOOLSHOTシリーズのエントリーモデルです。
上位モデルの赤色OLEDや手ブレ補正は搭載していませんが、高低差を考慮するID TECHNOLOGYや、ピンフラッグを測定すると本体が振動する「LOCKED ON QUAKE」に対応。Gモードと競技向けのDモードもボタンひとつで切り替えられます。
- 約130gのシリーズ最小・軽量ボディ
- ピン測定を振動で知らせるLOCKED ON QUAKE
- 高低差を考慮した打つべき距離の目安を表示
商品スペック表
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 測定範囲 | 6~800yd |
| ピン測定距離の目安 | 最大約300yd |
| 手ブレ補正 | ― |
| 高低差計測 | ○ ID TECHNOLOGY |
| 表示 | 黒色表示 |
| 倍率 | 6倍 |
| サイズ | 91×73×37mm |
| 重量 | 約130g |
| 防水 | 生活防水 |
| 電源 | CR2リチウム電池×1 |
| 発売日 | 2024年4月19日 |
目的別|ニコンのゴルフ距離計はどれを選ぶ?

手ブレ補正を重視するならPROIII STABILIZED
レーザー距離計は遠くの小さなピンへ照準を合わせるため、手元のわずかな動きでもファインダー内では大きな揺れになります。PROIII STABILIZEDは、ニコン独自のSTABILIZED機能によってファインダー内の視界とレーザー光のブレを同時に補正します。
特に150~200yd以上離れたピンを測る機会が多い方や、照準を合わせることに苦手意識がある方は、手ブレ補正の有無を優先すると選びやすいでしょう。
表示の見やすさなら赤色OLEDを選ぶ
PROIII STABILIZEDと50i GIIは、赤色OLED表示を採用しています。PROIIIは周囲の明るさに合わせて自動調光、50i GIIは5段階の輝度調整に対応します。一方、20i GIIIはシンプルな黒色表示です。
背景が暗い林や日陰などでも数値を確認しやすくしたい場合は、赤色OLED搭載モデルが候補になります。
軽さなら20i GIII
携帯性では約130gの20i GIIIが最も優れています。
PROIII STABILIZEDと50i GIIはいずれも約205gのため、20i GIIIとの差は約75g。ポケットへ入れてラウンドしたい方や、本体の重量をできるだけ抑えたい方には20i GIIIが向いています。
カートへの取り付けなら50i GII
50i GIIは現行3機種で唯一、ボディー側面に強力なマグネットを内蔵しています。ゴルフカートなどの磁性金属へ直接取り付けられるため、必要なときにすぐ手に取りたい方には便利な機能です。
旧モデルと現行モデルの違い
現行の「COOLSHOT PROIII STABILIZED」には、旧モデルにあたる「COOLSHOT PROII STABILIZED(旧モデル)」が存在します。どちらも手ブレを抑える「STABILIZED」機能を搭載していますが、主な違いは以下の通りです。
| 項目 | PROIII STABILIZED(現行) | PROII STABILIZED(旧モデル) |
|---|---|---|
| 測定結果表示速度 | 0.1秒 | 0.3秒 |
| ピンフラッグ検知 | 緑色サイン+振動 (Dual LOCKED ON QUAKE) | 緑色サイン+電子音 (Dual LOCKED ON ECHO) |
| サイズ (長さ×高さ×幅) | 102×74×42mm | 100×75×42mm |
| 質量 (電池を除く) | 約205g | 約180g |
| 参考価格 (税込・オープン価格) | 64,900円前後 | 44,000円前後 |
最も大きな違いは測定結果の表示速度で、PROIII STABILIZEDはPROII STABILIZEDよりも高速化されています。
基本的な機能や測定範囲(8~1,200yd.)は共通しているため、旧モデルであるPROII STABILIZEDが値下がりして販売されている場合は、コストを抑えつつ手ブレ補正モデルを手に入れたい方の選択肢にもなります。
COOLSHOT PROII STABILIZED
ニコンのゴルフ距離計に関するよくある質問

Q. ニコンのゴルフ距離計はどのモデルもピンフラッグを検知できますか?
A. はい、3機種(PROIII STABILIZED、50i GII、20i GIII)すべてに、ピンフラッグを測定したことを振動やサインで知らせる機能が搭載されています。
Q. 手ブレ補正が付いているのはどのモデルですか?
A. 現行モデルの中では「COOLSHOT PROIII STABILIZED」のみが手ブレ補正(STABILIZED)機能を搭載しています。旧モデルの「COOLSHOT PROII STABILIZED」にも同機能があります。
Q. 競技(公式ラウンド)で使うことはできますか?
A. いずれのモデルも直線距離のみを表示する「Dモード」を備えているため、高低差機能を使わない設定で使用できます。ただし、大会によってローカルルールが異なるため、使用前に必ず確認してください。
Q. 価格が最も安いモデルはどれですか?
A. 3機種の中では「COOLSHOT 20i GIII」が最も手頃な価格帯です。最大測定距離は800yd.とやや短めですが、通常のラウンドでは十分な性能です。
Q. 雨の日でも使えますか?防水性能はありますか?
A. はい、3機種とも雨天時の使用を想定した防水構造を備えています。
「COOLSHOT PROIII STABILIZED」は本体が水深1m・10分間の水没にも影響のない防水設計(電池室は生活防水=IPX4相当)、「COOLSHOT 50i GII」「COOLSHOT 20i GIII」は本体が生活防水(IPX4相当)となっています。
いずれも水中での使用はできないため、雨天時はレンズの水滴をこまめに拭き取って使用しましょう。
まとめ

カメラや双眼鏡で培った光学技術を強みとするニコン(Nikon)のCOOLSHOTシリーズは、手ブレ補正を備えた最上位モデル「PROIII STABILIZED」、性能と価格のバランスに優れた「50i GII」、軽量・コンパクトで扱いやすい「20i GIII」という3つのラインナップで、初心者からスコアアップを目指す上級者まで幅広いゴルファーのニーズに対応しています。
いずれのモデルも高低差を加味した距離がわかる「ID TECHNOLOGY」や、ピンフラッグの検知機能、雨天時にも対応できる防水構造を備えており、価格帯に関わらず基本性能はしっかり作り込まれているのがニコン製品の安心感につながっています。
改めて選び方のポイントを整理すると、次のようになります。
- 高性能・手ブレ補正を重視するなら「COOLSHOT PROIII STABILIZED」
- 性能と価格のバランス、マグネット内蔵で持ち運びやすさも欲しいなら「COOLSHOT 50i GII」
- 軽量・低価格でまず1台目のレーザー距離計を選びたいなら「COOLSHOT 20i GIII」
- コストを抑えつつ手ブレ補正モデルを狙いたいなら、値下がりした旧モデル「COOLSHOT PROII STABILIZED」も選択肢に
どのモデルも一長一短があるからこそ、「どの距離を測ることが多いか」「手ブレ補正は必要か」「どれくらいの重さ・価格までなら許容できるか」といった自分のプレースタイルや予算を軸に選ぶことが、長く使える1台を見つける近道です。
今回の比較を参考に、ぜひ自分にぴったりのニコンのゴルフ距離計を見つけて、スコアアップに役立ててください!
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